最終更新日2022年12月16日
エキスパンドメタルとは、金属製の板をエキスパンド製造機を用いて千鳥状に切れ目を入れながら押し広げ、ひし形や亀甲型の網目に加工した製品です。幅広い分野での利用が期待され、あらゆる産業での需要が伸びております。
エキスパンドメタルは、金属板を引き伸ばして切断をしているので、軽量性に優れています。
網に継ぎ目が無く、加えられた荷重が分散されるため強度に優れています。
メッシュ状のため、換気・採光を求める環境下でも使用ができます。
表面に隆起があるため、滑り止めの効果があります。
軽量のため加工や切断がしやすく、取り付けも簡単になっています。
エキスパンドメタルはその特性から、外装・内装問わず多くの分野で幅広く使用されています。
例えば外装として使用する場合は、その強度から、建築・土木用資材やフェンスとして使用されています。内装として使用する場合は、通気性や採光性から、電化製品やインテリアとして使用されています。以上からわかるように、エキスパンドメタルは機能性とデザイン性の双方に優れているため、近年注目を集めているのです。
エキスパンドメタルの規格を表すのに使用されている用語をご紹介いたします。
メッシュとは、エキスパンドメタルの最大の特徴であるひし形や亀甲型の網目のことを指します。
メッシュの短目方向の中心間距離のことを「SW」、長目方向中心間距離のことを「LW」と表示します。
ストランドとは、エキスパンドメタルを構成する線のことを指します。
ストランドの厚さ(板厚)を「T」、ストランドの幅(刻み幅)を「W」と表示します。
ボンドはストランドの接続部分のことを指します。
ボンドの長さは「B」で表示されます。
エキスパンドメタルは加工性も優れているため、用途に合わせて様々な加工を施すことができます。ここでは、代表的な加工法をご紹介いたします。
エキスパンドメタルの特徴の一つでもある立体的な構造ですが、その特徴がデメリットになってしまう場合もあります。網目部分を平面にするフラット加工を施すことで、網目の切断部分の安全性の向上や、デザイン性を高めることができます。
エキスパンドメタルにメッキ加工を施すことで、金属の被膜をまとわせ、耐食性を高めることができます。主に、屋外で使用する場合に施すことが多いです。
アクリルやウレタンなどの焼付塗装や、材質がアルミの場合のアルマイトなど、好みのカラーに仕上げることができます。デザイン性を高めるだけでなく、耐食性を高めることもできます。
エキスパンドメタルにポリエチレンなどの樹脂によるコーティングを施すことで、厚い被膜を形成することができます。この被膜により、耐食性を高めるだけでなく、網目の鋭い切断面を保護することで、安全性を高めることができます。
材料 | メリット | デメリット |
鉄 | 強度に優れてる 比較的安価である |
錆が発生しやすい |
ステンレス | 耐食性に優れている 強度に優れている |
加工硬化の性質がある |
アルミ | 非常に軽い 耐食性に優れている |
強度が劣る |
エキスパンドメタルは、用途に応じて加工がしやすく、デザイン性にも優れているため、非常に便利な素材ですね。
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