フェーズフリーの防災グッズ「魔法のポケット」|くればぁ

くればぁのフェーズフリー 「もしも」を「いつも」に変える、
メッシュ屋のものづくり

愛知県豊橋市で約60年、メッシュの加工と縫製を続けてきた会社が、その技術で防災に取り組んでいます。日常で使うものが、そのまま災害時にも役立つように。

  • フェーズフリー認証取得商品
  • フェーズフリーアワード2023 入選
  • 防災グッズ大賞2024 優秀賞
  • フェーズフリーアクションパートナー
魔法のポケット。日常ではウォールポケット、非常時にはリュックやポンチョに変身する

フェーズフリーとは

身のまわりにあるモノやサービスを、日常時はもちろん、非常時にも役立てられるようにデザインする考え方です。「平常時」と「災害時」という2つのフェーズ(局面)の境目をなくすことで、災害が起きたときにも、できるだけ普段どおりの生活を続けられることを目指しています。

非常時にあれこれ考えてから動くのではなく、いつもの延長で動ける。くればぁは、この考え方に出会ったとき「まさにこれだ」と感じ、商品開発に取り入れました。

弊社コラムはこちら。
フェーズフリーとは?備えない防災で暮らしと安心を両立する方法

考え方の詳しい解説は、提唱団体である一般社団法人フェーズフリー協会の公式サイトをご覧ください。

なぜ、メッシュ加工の会社が防災に取り組むのか

くればぁの本業は、メッシュの加工と縫製です。大学の研究者や企業の製品開発者から求められる、さまざまな性能のメッシュを、約60年にわたって形にしてきました。防災グッズをつくる会社ではありません。ただ、この技術は、災害のときに人と街を守ることにも使えました。

くればぁの防水シート。建物の入口を豪雨・浸水から守る
建物の入口を浸水から守る、くればぁの防水シート。魔法のポケットは、この生地から生まれました。
2013年 防水シート

メッシュを素材にした建物用の防水シートを開発・販売。電力・鉄道・金融機関など社会インフラを支える企業や自治体に採用され、全国34都道府県に納入。大雨から愛車やドクターヘリも守ってきました。
防水シートのページ

2019年 守るプロジェクト

現社長の就任を機に、防水シートの展開と地域の防災活動をひとつの取り組みとして推進。「急な災害時に、ひとりでも多くの人と大切な街を守る」を軸に、商品づくりを続けています。

2022年 自動車防水シート

近年の自然災害、ゲリラ豪雨や大型台風による水害対策で重たい「土嚢」を積み上げることしか対処しようのなかった公共施設や企業・個人保有の建物などを「守る」ための防水シートを開発。
自動車防水シートのページ

2023年 魔法のポケット

防水シートの技術を、家庭で毎日使うものに。フェーズフリーの考え方と出会い、ウォールポケットがリュックとポンチョになる3in1の商品として形にしました。
魔法のポケットのページ

きっかけは、小さな子どもを持つ親としての不安でした

開発の発端は、代表が下の子を妊娠していたときのことです。つわりがひどく薬が手放せない時期に、緊急地震速報のアラートが鳴りました。「もし今、避難しなければならなくなったら、本当に必要なものを持って出られるだろうか」。防災バッグは用意していても、メガネやコンタクト、常備薬といった毎日使うものは、バッグには入れておけません。家の中のばらばらの場所にあって、いざというときに持ち出せない。それでは早めの避難はできない、と気づいたことが出発点でした。

避難所でもできる限り普段通りの生活ができるという安心感があれば、避難を決断するハードルも少しは下がるのではないか。そのための商品開発ができないかと考え始めました。 代表取締役 石橋(2023年8月 公式noteより要約)

100円ショップの2つの商品から始まった

最初の企画は、100円ショップで買ったウォールポケットとレインポンチョを製造部に持ち込み、「これとこれをくっつけて、1つにしてほしい」と伝えたところから始まりました。当初は2in1の構想でしたが、試作品を手にしてみると「雨が降っていないのにポンチョを着て避難するのは、フェーズフリーではない」と気づき、リュックとしても使える3in1へ発展しました。

ポケットの大きさは、実際にメガネケースや薬を入れて決めました。留め具はマジックテープからファスナーへ、背負ったときの位置、ひっくり返してポンチョにしたときの前後左右、身長差のある社員全員に着てもらってのサイズ調整。「できない」とは言わず、まず作ってみて、そこから直していく。裁断とミシンが最初の段階から相談し合う、くればぁのいつものものづくりで完成した商品です。

開発の経緯は公式noteに詳しくまとめています。代表インタビュー開発メンバー座談会

魔法のポケット

いつもはウォールポケット、移動はリュック、もしもはポンチョ。日常生活で使う小物をそのまま持ち出せる、3in1のフェーズフリー商品です。

魔法のポケットの3つの形。左からポンチョ(裄丈約70cm・身丈約95cm・身幅約85cm)、リュック(高さ約28cm・横幅約30cm)、ウォールポケット(長さ約55cm・マチ約6cm)
もしも|防水防寒ポンチョ雨のときは、内蔵のポンチョをそのまま着て避難。フードは二重構造で、間にタオルなどを入れると簡易的な防災頭巾にもなります。
移動|リュックそのまま畳んでリュックに。両手が空くので、防災バッグを持ったり、子どもを抱いたりおんぶしたりできます。
いつも|ウォールポケットリビングなど、すぐ手に取れる場所に。メガネ、コンタクト、常備薬、通帳など、毎日使うものを入れておきます。

動画:ウォールポケットからリュックへ、リュックからポンチョへ(約30秒)

日常で使うから、備蓄が自然に更新される

防災バッグの中身は、気づいたら期限が切れている、度数が合わなくなっている、ということが起きがちです。魔法のポケットは毎日使うウォールポケットなので、中に入れたものは日々入れ替わります。特別な管理をしなくても、いざというとき「いつものもの」が最新の状態でそこにある。これが、ローリングストックとしての役割です。

  • 素材は、建物や車、ドクターヘリを大雨から守ってきた自社の防水シート
  • 軽量なメッシュ素材。女性や子ども、高齢の方でも持ち運べる重さに
  • 注意喚起の意味を持つ黄色をベースに、メッシュをモチーフにしたデザイン
  • 一部に反射材を使用。夜間や停電時にライトが当たると光り、「気づく」ことができる
  • ポンチョはフリーサイズで男女兼用。身幅はゆったり、袖は身長により半袖から七分程度
  • アウトドア、野外フェス、スポーツ観戦など、日常のちょっとした持ち出しにも
※ 一つ一つ手作りのため、サイズに若干の誤差があります。プリントの出方や色むらは個体差があり、品質・性能には問題ありません。
使い方ウォールポケット/リュック(ボディバッグ)/防水防寒ポンチョ
素材メッシュ素材の防水シート(反射材プリント)
カラーイエロー、ブラック、ホワイト
サイズポンチョ:裄丈 約70cm、身丈 約95cm、身幅 約85cm(フリーサイズ)
リュック:高さ 約28cm、横幅 約30cm
ウォールポケット:長さ 約55cm、マチ 約6cm
お届け受注生産のため、お支払い確認後、出荷まで2週間程度
取り付け上部のリングを壁のフックに掛けて使用

フェーズフリーをめぐる、これまでの動き

くればぁの取り組みと、国や自治体の動きを、ひとつの時間軸に並べました。

年月出来事
2013年メッシュ素材の建物用防水シートを開発、販売開始。以後、全国34都道府県に納入
2019年現社長の就任を機に、防災を軸とした「守るプロジェクト」を開始
2022年度「魔法のポケット」の構想で、第22回東三河ビジネスプランコンテスト 一般事業部門 最優秀賞を受賞。商品化に向けて開発を開始
2023年5月頃一般社団法人フェーズフリー協会の「フェーズフリー認証」を取得(認証ID PF0326006)
協会 認証商品ページ
2023年8月フェーズフリーアワード2023 アイデア部門 入選。8月23日、Makuakeで先行販売を開始し、目標の500%以上を達成
アワード 入選ページ
2024年1月「魔法のポケット」一般販売を開始
2024年10月市内中学校にて防災特別授業を行う
東愛知新聞の掲載はこちら
2024年第6回防災グッズ大賞2024 生活用品部門 優秀賞を受賞
2025年3月内閣府 国土強靭化推進室Xにて紹介される
紹介ポスト
2025年9月新色のブラック、ホワイトを追加
2026年6月内閣府が「フェーズフリー等促進検討会」を設置。国としてフェーズフリーの普及を検討する動きが本格化
2026年6月国会でフェーズフリー推進議員連盟が設立。千葉県議会が全国初となるフェーズフリー推進条例を制定
2026年9月フェーズフリー協会・朝日新聞社の共催で「PHASE FREE Meet 2026」が東京ビッグサイトで初開催(9月25日〜27日)
2026年11月防災庁 発足(予定)

最終更新:2026年9月12日。国・自治体の動きは公表情報に基づいて随時追記します。

自治体・学校・企業のみなさまへ

避難所の備品、防災訓練の記念品、職員・社員への配布、BCPの一環としての備蓄など、まとまった数量でのご相談を承っています。

お問い合わせの際は、以下をお知らせいただけるとスムーズです。

  • ご希望の数量(概算で構いません)
  • 用途(備蓄、配布、記念品、訓練用 など)
  • ご希望の納期
  • 名入れ・ロゴ入れのご希望の有無
  • お支払い方法のご希望(請求書払い等)

お見積り、カタログ資料、サンプルのご相談など、まずはお気軽にお問い合わせください。

くればぁは、電力会社・鉄道会社・金融機関など社会インフラを支える企業や自治体に防水シートを納入してきた実績があります。法人取引に関するご質問もあわせてお寄せください。

認証・受賞

主なメディア掲載

  • 2023年8月31日 フジテレビ系列「めざましテレビ」
  • 2023年9月9日 読売テレビ系列「あさパラS」
  • 2024年9月2日 日本テレビ系列「ZIP!」
  • メディア掲載一覧を見る

取材・掲載に関するお問い合わせは、お問い合わせフォームより「取材について」と明記してご連絡ください。

よくあるご質問

フェーズフリーとは何ですか?

身のまわりにあるモノやサービスを、日常時はもちろん非常時にも役立てられるようにデザインする考え方です。「平常時」と「災害時」という2つのフェーズの境目をなくすことを目指しています。

フェーズフリー商品と一般的な防災グッズの違いは?

防災グッズは非常時のために備えておくものですが、フェーズフリー商品は日常で使いながら、そのまま非常時にも役立ちます。日常使いするため、いざという時に使い方が分からない、中身が古くなっている、といった問題が起きにくいのが特長です。

魔法のポケットはフェーズフリー認証を取得していますか?

はい。一般社団法人フェーズフリー協会のフェーズフリー認証を取得しています(認証ID PF0326006)。フェーズフリーアワード2023 アイデア部門にも入選しています。

自治体や学校、企業でまとめて購入できますか?

ご相談を承っています。数量・用途・ご希望の納期をお知らせいただければ、お見積りを含めてご案内します。防災訓練の記念品やノベルティとしてのご利用についてもお問い合わせください。

ウォールポケットはどのように取りつけますか?

上部にリングがついています。壁にフックを取り付けてご使用ください。普段の生活で目につく場所に置くことをおすすめしています。

ポンチョとして使った後のお手入れは?

汚れを水で洗い流し、乾燥させてから畳んでポケットに収納してください。